注意

• ■作業、組付けにおける手順については、各自動車メーカー発行の整備要領書を参照してください。
• ■本品は自動車競技専用部品です。サーキットや公道から閉鎖されたコース内に限って使用してください。
• ■本品の取り付けは特別の訓練を受けた整備士が、設備の整った作業場で実施してください。
• ■指定する車種以外への取り付けはおやめください。本品およびエンジンを破損する恐れがあります。
• ■部品脱着の際には無理な力を加えないでください。本品およびエンジンを破損する恐れがあります。
• ■取り付けの際は、適切な工具、保護具を使用しないと、けがにつながり危険です。

警告

• ■本品の取り付けはエンジン及びエンジンルーム内が冷えた状態で行ってください。
• ■部品欠落による車輌の破損・火災が起こる可能性があるため、製品構成部品の取り付けは確実に行ってください。

作業上の注意

• ■カムシャフトは必ず洗浄してください。
  カムシャフトは工場出荷の際に防錆処理を施してあります。 そのままでは使用できませんので装着の前に必ず洗浄を行ってください。また、バリ、ゴミの付着についても点検・洗浄を実施してください。
• ■カムシャフトのリフト量、バルブスプリング密着寸法を確認してください。
  カムシャフトのリフト量によっては、バルブスプリングに線間密着が起こり、バルブ周りが破損します。
  リフト量にあわせ、線間 密着までの余裕を確保できるバルブスプリングが必要です。
• ■カムキャップボルトの装着には十分注意してください。
  ノーマルカムよりも作用角、リフト量が大きくなるため、カムをカムホルダーに置いた際、ノーマルカムと違い収まりが悪くなり、組み付けにくくなります。
  カム組み付けの際は、細心の注意を払って作業してください。
  カムシャフトの取り外し、取り付けは作業手順を誤るとカムシャフトの曲がりやカムジャーナルの損傷を起こし、カムシャフトの破損につながります。
  1番シリンダーの圧縮上死点を出してカムを組み付ける際、インテーク側は3番と4番、エキゾースト側は2番と4番のカム山がリフト方向になります。
  リフト方向に向いていないカムキャップボルトを、リフト方向に向いているカムキャップボルトより多く締め込んでしまうと、バルブスプリングの反力により、カムに対して上下別々の方向に力が掛かってしまい、カムが歪み、最悪の場合は破損してしまいます。
  カムシャフトを組み付ける際、リフト方向に向いていないカム山のジャーナルが締め易いですが、できるだけカムをヘッド面に対して水平に沈めるように、リフトしている山を基準に均等にネジを半回転ずつ締めてください。
  リフト方向に向いているインテーク側4番、エキゾースト側4番を締めこむときリフターの角でカム山を傷つける恐れがありますのでリフターの角に当てないようにカム山を少しずつ回しながら締める工夫が必要です。
  インテークは3番（IN4ホルダー）エキゾーストは2番（EX3ホルダー）を基準に締めながら、4番のカム山をリフターの角に当てないように回して締めます。

• ※本品は、ノーマルとは違い作用角、リフト量が増えています。組付けには、特殊な技術が必要になります。無理な組付けをすると、傷や破損の恐れがあります。
• ※レース用部品の為、一切のクレームは受付しませんのでご注意ください。